あのねちゃんマグカップ　11オンス

作品解説)最近取り組んでいる少女シリーズの一枚です。 甘く首をかしげ、ふっくらとした唇に人差し指を当て、アンバランスであり、甘えるような表情や仕草がみられますが、私は何者かを伝えているようでもあるし、あなたは何者かを聞かれているようでもあります。ご覧になる方もきっとこんな体験をされたことがあるでしょう。隙を見せつつもしっかり現代社会に物申すイメージを表現しています。 作者の作品には、彼女の赤い髪がしばしば登場する。 世界の形をエネルギーの集積と捉える作者は、日本人に馴染みのある筆ペンを使い、浮世絵の構図を思わせるシンプルで繊細な線でグラフィックを構成しています。 作者は、影のない平面を描き、最小限の色を重ねることで、人間の奥深さや世界の複雑さを表現しようとしています。