ぐいのみ・乱れ多文様

乱れ多文様ロックグラスのデザインをぐい呑み用に再調整してリデザインした作品です。 私が26歳の時に四国の88か所のお寺を廻るというお遍路に行きました。 37番寺の岩本寺の本堂の天井がマス目ごとに様々なバラエティに富んだ公募の絵がはめ込まれていました。 それをデザインの根底にしたいと考えました。 お寺と言っても仏様のような特定の絵の指定は無く、配置もランダム。 ぐいのみの側面は伝統的な文様と、江戸切子でよく使われる文様をランダム性を感じさせるように配置しております。 1と3列目が同じで、2列目がランダム的な配置になっております。 色んな文様があり、かつランダム性が不思議さを感じさせるので見ていて飽きない良いデザインに仕上がったと思います。 自分用、贈り物、お店のブランドイメージアップなどにご検討頂ければ幸いです。 当工房の切子は江戸切子の伝統的な手法である「手磨き」というガラスの強度が保たれて高品質に仕上がる技術を用いて磨いています。 一方、世の中には「酸磨き」という酸にガラスを浸けてガラス全体をボロボロに溶かしながら磨くものもございます。 酸磨きのものは傷が付きやすく、色が落ちる可能性があるなどのデメリットがありますが、工数を抑えて値段を安く販売できて売れ行きがよくなるので、多くの工房や作家が酸磨きを行っております。 当工房の切子はカット面を1本ずつ研磨して磨いておりますので、ガラス本来の強度は失われておらず、洗剤やたわしでゴシゴシ洗って頂いても構いません。 熱湯、電子レンジ、食器洗い機は他のガラス製品と同じように使用できませんのでご注意ください。 取り扱い方については工房のホームページにて詳しく解説しております。