「掴みきれない複雑な側面を持つ、大人の女性の彩です。この日傘は、持つ人によって印象が大きく変わります。赤っぽい紫に見えたり、青が強く見えたり。コーディネートも暖色寒色としやすい部分もありますが、それ以上に、その日の貴方の風の色に寄りそう日傘になれればと思います。」
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サイズ
持ち歩く時は、58㎝。使う時は柄を延ばせて70㎝に。傘の直径は78㎝です。
折り畳み傘にオーダーされる場合は、40㎝弱のサイズになります。
仕様・特長
ー染めとお仕立てー
「風彩染」という、この工房でしか出来ない「風」を染める技法です。
商標登録されている染めで、一点一点刷毛で染められています。
お仕立ては京都の傘屋さん、「satou」さん。
留め具の結びも、手作りです☆
傘の色に合わせて、色目も変えてあるのも一点物です。
骨にもこだわり、軽いです!!
持ち手は天然木の「パープルハート」を使用しています。
ー耐久性ー
本来ならば、焼けて色あせる手染めの日傘ですが、こちらの製品は、
焼けも色飛びも、段違いにしません!!
車のブランドLEXUSのプロジェクトで開発したこちらの日傘は、
通常のプリント日傘が日光に対する耐久度3~4とすれば、この日傘の耐久度は7~8を誇る染料で染められております。(耐光堅牢度試験 JIS L 0843)
また、生地には水を弾く加工が施してありますので、晴雨兼用となっております。
UV加工済となります。
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【作品にまつわるエピソード】
きっかけは、お着物を染めているときです。
手描きのお着物って、ピンと張って、染めるので、下からのぞけるんです。
それが、光が入って凄く綺麗なんです。日傘にしたら、絶対きれいだなと思ったのが、2005年くらいのことでしょうか。でも、着物の生地で日傘など作ろうものなら、色は褪せちゃうし、絹はボロボロになってしまうんです。それから11年。
「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」の2016年京都代表に選ばれたことが制作のきっかけになりました。
この研究の中で、全てをクリアする技術を開発したんです。1年かかって、いろんな仕事を犠牲にして、研究しました。(着物作家で日傘を手描きで染められるのは、おそらく私だけかと思います。)
出来上がった日傘は、周りの着物を着ている方は勿論、着ていない方にも大反響頂きました。嬉しくて、一本ずつ、同じものは染めず(厳密には染められない)楽しんでいます。
この日傘の本当の美しさは、さしている貴方の方から見上げた色なんです。
持ち歩いているだけでも声を掛けられると仰って頂けるこの日傘ですが、ちゃんと、さしてる貴方のお顔周りが一番綺麗なんです。
お仕立ても、工場ではなく、職人が一つずつしておりますので、何かのアクシデントで骨ごと取り換えたとしても5,000円程度で出来ますし(2020年時点)、万一生地が破れても、私が染められます。一生付き合う日傘として、お使い頂ければ幸いです。